
企業同士の協業で広がる可能性
─実例から学ぶ成功のヒント─
はじめに
企業間の協業は、新たなビジネスチャンスの創出や、サービスの付加価値向上を可能にする手法として、注目を集めています。今回は、実際に行われた複数の協業事例をもとに、その成功要因や特徴をご紹介します。
協業とは「横のつながり」から始まる
組織内外のネットワークを活かし、互いの強みを持ち寄ることで、単独では実現できなかった価値を創造しています。
実例から見る協業の形
ニトリパブリック(ニトリグループ)×法人企業
ニトリグループが持つ商品開発力や調達ネットワークを活かし、以下のような協業が実現しています。
- 働き方改革を実現する空間コーディネート実例(株式会社クリエイト様)
リモートミーティング増、書類削減といったクリエイト様の状況・要望に即した家具を選定。
フリーデスクや個人ロッカーの導入等で働き方改革を実現する空間コーディネート。

- 休憩空間の「あり方」ご提案実例(ALSOK様)
緊急出動がいつ発令されるか不明で心休まらない隊員に休憩空間を作りたいご要望にお応えするご提案。
2Wayのソファーベッドで相反するニーズに応じた空間をコーディネート。

- 顧客接点の理由創出アイテムの開発(総合防災システム様)
多数のお取引先様へ配布しやすいコストで、実用的かつ社名アピール期間が長い粗品を作りたいご要望にお応えするご提案。
社名入りボールペンを製作。販促物で顧客接点の理由と機会創出に貢献。


- 社内レイアウト支援(総合防災システム様)
本社・支店における業務内容と働き方・運用方法に即したご提案。
ウェルビーイングをキーワードに従業員に「この会社でよかった。長く働いていきたい」を実感いただける空間をコーディネート。

協業を成功させる3つのポイント
1. 協業先のリソース・知見を活用で業容拡大
「ニトリ」のイメージといえば「家具・安い」ですが、「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズは、付加価値を表現しているようです。求める背景・理由・目的・答えは各社ごとに異なります。安さだけを求めるのではなく、協業することで他社のリソースを活用し付加価値提案が可能です。
2. 業容拡大時のリスクヘッジ
本業の業容拡大だけでなく、新たなビジネスチャンス創出の機会となる可能性があります。新規下請け先を開発することは、チャレンジのためのリスク要因となり得ますが、困った時に「会員間で助け合える」横の繋がりでありたいと思います。
3. 継続的な関係づくり
一度の協業で終わらず、「第2弾」や「他支店での展開」など、次に繋がる対話と提案が信頼の鍵です。
まとめ
企業同士の協業は、単なる取引にとどまらず、互いの強みを掛け合わせた「価値の共創」です。実例に見られるように、柔軟な対応力とネットワークを活かした提案が、信頼関係を築き、次のステージへと導きます。これから協業を検討される企業の皆様にとって、今回の事例がヒントになれば幸いです。
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